ストレスは感じて当たり前

カナダのカレッジには日本にはない色々なイベントやセミナーがあるような気がする。たぶんそれは留学生の数が多いことや、カナダ人であっても移民であったりして、違う文化を持つ人が共存していることが理由のような気がする。

先日カレッジのtwitterを見ていたら「ストレス マネジメント ワークショップ」というものを見つけた。

We all deal with stress in our lives whether it is school, work or personal. Stress management workshops have been set up to aid students with the identification of different stress types and to provide tips on how to manage them.

このワークショップではストレスマネジメントのコツが学べるらしいと知って、友人を誘って参加してきた。

話をしてくれたのは、関連のプログラムに在籍している学生で、スライドをみせつつ、参加者に意見を求めながらセミナーは進行していった。

大きな驚くべき発見はなかったけれど、ケース別のストレス解消方法について紹介されていたのが興味深かった。

簡単に言うと、

・身体に症状が現れたら→身体を動かしましょう

・気分が落ち込んだら→気分転換をしましょう

・判断力が鈍ったら→客観的に考えましょう

という感じ。

身体に症状が現れたら身体を動かしましょう、というのは私にとって少し意外な選択肢だった。身体に症状が現れたら身体動かせなくないか?とツッコミたくもなったけど、身体の不調は動かして対応するのはなんとなく効果的な気もした。

このセミナーを受けたことによる一番の収穫は、今後はストレスを今までより客観的に考えることができるようになることだと思う。ストレスを感じている時は自分を客観視できない状況が多いような気がするけれど、スライドにストレス解消の方法が列挙されていたので、これからは少しすっきり自分の状況が把握できるような気がした。

日本ではこのようなワークショップは、なかなかないと思う。実感値でしかないけれど、日本ではストレスコントロールできないのは自己責任、というような風潮があるように思う。だからストレスで身体を壊した人に対して世間の風当たりは強い。一方でカナダはこのワークショップが開催されるくらいストレスを感じる人が多くいる、ということが前提なのが素敵だと思う。だからだろう、カレッジには専任のカウンセラーが常駐していて、わりと気軽に立ち寄ることができる。

でもその背景には、会社を退職する4人に1人が、ストレスが原因、ということが影響しているのだとも思う。それだけストレスに悩まされている人が多いのだ。

ストレスで会社を辞めてしまうカナダ、会社を辞められずに自殺してしまう人もいる日本。どの社会に属していても、ストレスマネジメントを学ぶことは、とても意味のあることのようだ。

 

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