Toronto Christmas Marketに行ってきた。去年も行きたいと思いつつ、行くタイミングを逃してしまったので、今年やっと行けたのだった。とはいっても一回行けば十分という前評判ではあったのだけど。
会場は横浜の赤レンガ倉庫のようなThe Distillery Districtという場所。トロントの外れの私の家からはバスと路面電車を乗り継いで、なんと片道2時間近くかかった。通常はハンドメイドのおしゃれなアクセサリーや小物が売っていたり、アーティストの工房などがある場所。でもこのクリスマスマーケット開催中には、クリスマスツリーやイルミネーションはもちろん、野外に屋台や、移動式の遊園地(とはいってもメリーゴーランドに観覧車くらいだけど)やステージがオープンするので、通常よりも賑やかになった。
車移動が基本のトロントで少しアクセスしにくい場所なこともあってか近くの駐車場は平日の夜なのにほぼ満車。
家族連れからカップルまで様ざまな入場者がいたが、たくさんの犬の姿も。綺麗なイルミネーションをバックに犬の撮影をする人、かわいい大きな犬は色々な人に写真を撮れたりもしていた。
私には今回、クリスマスマーケットを楽しむだけでなく、もう一つのミッションがあった。友人たちに日本酒を紹介することだ。この場所には北米東海岸で唯一の酒蔵、泉(izumi)があり、そこでは日本酒の購入はもちろん、日本酒を店内のバースペースで楽しむことができる。注文前から店内の酒樽をバックにきゃっきゃと写真撮影を始める友人たち。外が寒いので、熱燗が呑みたいという友人たちに、お試しで3人で一合を頼む(12カナダドル(1000円くらい))。おちょこに注いで日本語で「kanpai!」そうしたら、なんとインド人女子は「ショット??」と聞いてくる。おちょこを見てショットと思ってしまう彼女の感覚にびっくり。日本酒を飲み終わった後も、全然アルコール強くないね、とけろっとしていた二人。1合を3人で分けたのだから酔うはずもないが、発言に貫録がある。
日本と同じように、トロントでもクリスマスのイルミネーションが街に溢れている。一つだけ違うのはクリスマスは恋人と過ごすためではなく家族と過ごすためのものということ。このクリスマスマーケットのイルミネーションの中にもFamilyと書いたものがあって、本来のクリスマスの意味を実感した。クリスマスまであともう少し。トロントに家族がいない私は本来のクリスマスの過ごし方ができないけれど、昨年と同じように同じ境遇の留学生と一緒に過ごすことになるのだろう。そんなクリスマスもまた悪くない。
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