何を買って帰るのですか

一時帰国中にはお会いした方から、トロントでの日常生活について質問を受けることが多かった気がする。当たり前だけど、私にとっては日常の出来事すぎて、それほど気に留めることもないようなことだけど、質問に答えながら、トロントでの生活について改めて考える良い機会になったように思う。

カナダは先進国なので、日本での生活と大きく異なることはないけれど、それでも多少生活に違いがある。一番多かったのは食事についての質問。でもそれはまだ写真がないので、後日紹介しようと思う。

私が受けて一番興味深かったのは「今回の帰国で何を持って帰るのですか?」と言う質問だった。期待を裏切る答えだと自覚した上で、私は迷うことなく「靴です」と答えた。

22センチの私の足は、カナダでは子ども用の靴しか履けない。子ども用の靴は安くて経済的ではあるものの、ほぼ100%パンプスは購入できない。スニーカーであっても探すのが大変だ。それはABCマートのような多くの種類を取り扱っている大型店がないことも理由の一つだと思う(小中型店舗はある)。そして私のサイズの靴は多くの場合、完売している。今回は日本で4足も靴を購入したので、もう次回の一時帰国まではトロントで靴を購入しなくても生活できるレベルにできたと思っている。しばらくの間、靴問題から解放されると思うと嬉しい。

靴の次に大切なのは眼鏡。カナダへ来てから視力が急激に下がり続けているので、新しい眼鏡が必要だったのだ。でも、カナダで眼鏡を購入するのは高いし面倒だ。まず、視力検査をするための予約をメガネ屋さんに取るところから始めなければならない。しかも視力検査にもお金がかかる。噂によると、眼鏡のフレームだけで1万円以上することがあるらしい(何かのブランドなのかもしれないが)。私は眼鏡にこだわりがないので、日本でZoffにふらりと来店し、視力検査をして30分で眼鏡を作った。日本はシンプルだ。しかもサービスも良い。

靴と眼鏡の問題はカナダに来る前には全く想像できなかったことだ。やっぱり住んでみないとわからないことが結構ある。そして困ることは個人によって結構違うものなのだと思う。足のサイズがカナダの普通サイズの人は、私のように日本で靴を購入する必要は全くないだろう。でも一つ言えるのは、思わぬところでちょっとした不便を強いられたり、逆に便利だったりするのが海外生活なのだということだと思う。日本と比べて「こうあるべき」ということはあまり考えず、カナダ社会を受け入れつつ、柔軟にゆるゆる生活するのがストレスを感じずに日々の生活を送るコツなのだと思う。多少不便でも良いのだ。その分、自分でひと手間かければいいだけだから。

※日本のカフェで「Sサイズ」のドリンクを頼んだら、本当にスモールでびっくり。この驚きをカナダに住む友人と共有したくて、新しい眼鏡とペンと一緒に撮影。このカフェのMサイズがカナダのSサイズなのだろう。Sサイズをオーダーしたことを少し後悔したのでした。

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