厄介な火災警報器

カナダの大学では火災警報器がたまに鳴る。鳴る度にあーあ、という気持ちになる。

まず耳がおかしくなりそうなほどの警報音と共に、火災が発生したかもしれません、今後の情報に注意してください、と第一報が入る。

その後しばらくしてから、屋外へ避難してください、と続く。

きっと日本だったら、起こっていない火災に対して屋外避難なんてさせないだろう。でもカナダでは屋外へ避難するし、消防自動車に乗って消防隊員も来る。なにも起こっていないのにも関わらず。

先日もそうだった。地下の教室で自習をしていたら火災警報器が鳴り響いた。地下にいたので少しどきどきしたが、きっと誤作動だなと思った。周りの人もそんな感じだった。でもやはりその後は外に避難しなくてはならなくなり、周りの人と外に避難した。外の気温はマイナスだというのに。

恐らく、大学側は火災が発生したかどうかについて判断しないのだと思う。火災のプロではないからだ。だからプロの消防隊員を呼ぶ。一番確実で責任の所在がはっきりしていてわかりやすい。なんだかカナダらしいと思う。でも消防隊員は大変だし、生徒も少し面倒である。もう火災警報器が誤作動しないことを願う。

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